『Kernel Hearts』をGame Passでプレイし、ノーマル難易度・ソロプレイで全4キャラクターをクリアしました。
最終的なプレイ時間は約10時間です。
『Kernel Hearts』は、バベルの塔を舞台にしたアクションRPGにローグライク要素を組み合わせた作品です。シングルプレイのほかオンライン協力プレイにも対応していますが、今回は協力プレイは利用せず、最後までソロでプレイしました。
結論から言うと、Game Passでサクッと遊ぶローグライク系アクションとしては十分楽しめました。
一方で、ゲームシステムの説明不足や、全4キャラクリア後までやり込む場合のモチベーションについては少し気になる部分もあります。
この記事では重大なストーリーネタバレは避けつつ、実際に全4キャラをクリアして感じた部分を紹介します。

戦闘は「回避反撃」を軸に戦う
攻撃は通常攻撃と強攻撃を組み合わせてコンボを出せます。
ただ、約10時間プレイした感覚では、複雑なコンボを覚えること以上に、敵の攻撃を見て回避し、回避反撃を狙うことが重要でした。
攻撃モーション中は回避できないため、何も考えずに攻撃ボタンを連打していると回避が間に合わず、そのまま被弾してしまいます。
特に重要なのが、敵の強攻撃に対する回避です。
敵が赤く光る強攻撃をタイミングよく回避し、その直後に攻撃ボタンを押すと、短時間スローモーションになり、無敵状態で反撃する回避反撃を行えます。
1対1のボス戦では、この回避反撃がかなり頼りになります。
今回のプレイでは、遠距離攻撃は移動やジャンプで避けつつ、近距離の強攻撃を回避して回避反撃を狙うという戦い方が基本になりました。
回避自体の判定は比較的余裕があるため、近距離攻撃については回避反撃を狙いやすい印象です。
変身すると一気に強くなる
ゲームを進めると変身システムが解放されます。
専用ゲージを溜めることで変身でき、外見だけでなく攻撃内容も変化。火力もかなり高くなります。
基本的にはフィールドの雑魚戦でゲージを溜めておき、ボス戦で変身するのが強力でした。
変身後は攻撃性能が大幅に上がるため、第1形態だけのボスならかなり強引に押し切れることもあります。
ただし、第2形態があるボスでは変身中に倒し切れないこともあるため、使用するタイミングは重要です。

全4キャラを使って感じた違い
今回クリアした順番は、
LAIKA → DOLCE → SPIKA → FERNET
です。
キャラクターごとに武器や魔法、得意な戦い方が異なり、実際の使い勝手にもかなり差がありました。
| キャラクター | 実際に使った印象 |
|---|---|
| LAIKA | 一撃が強力。ジャンプ強攻撃が特に使いやすく、今回もっとも楽にクリアできた |
| DOLCE | 鞭の先端を当てる距離管理が必要。分身魔法が強力 |
| SPIKA | 無敵状態での範囲攻撃「ヒガンバナ」が非常に強い |
| FERNET | 他3人ほど分かりやすい強みを見つけにくく、今回もっとも難しく感じた |
LAIKA|個人的にはもっとも使いやすかった
4人の中で、個人的にもっとも使いやすかったキャラクターです。
攻撃速度はやや遅めですが、一撃が強力。
特にジャンプ強攻撃が非常に使いやすく、発生が早いうえに攻撃範囲も広いため、ほとんどこれだけでも戦えました。
さらに強力だったのが、周囲の敵を血液の球体へ引き寄せる魔法「血の繋がり」です。
「血の繋がり」で敵を中央へ集める → ジャンプ強攻撃を繰り返す
という戦い方で、かなりの場面を突破できました。
難しい操作をあまり考えず、比較的楽にクリアを狙いたいなら、今回使用した4人の中ではLAIKAがもっとも扱いやすかったです。

DOLCE|距離管理は必要だが分身魔法が強力
DOLCEは鞭を使って戦うキャラクターです。
鞭の先端を敵に当てることでダメージが高くなるため、敵との距離をある程度意識して戦う必要があります。
そして、特に強力だったのが自分の分身を配置する魔法です。
分身はその場に固定され、プレイヤーが攻撃すると同じ攻撃を行います。
そのため、分身を複数配置してから自分も攻撃することで、一気に手数を増やせます。
うまく配置できれば、かなり楽に敵を処理できる場面もありました。

SPIKA|「ヒガンバナ」が非常に頼れる
SPIKAで特に強かったのが、魔法「ヒガンバナ」です。
発動すると無敵状態になりながら、周囲へ複数回の範囲攻撃を行えます。
大量の敵に囲まれた場面や、避けにくい攻撃が来たときの緊急回避として非常に頼れました。
さらに、
- マギカの回復速度を上げる
- 一定確率でマギカを消費しなくなる
といった能力を取得すると、ヒガンバナをかなり頻繁に使えるようになります。
魔法関連のビルドがうまく完成すると、4人の中でもかなり安全に戦えるキャラクターでした。

FERNET|他3人ほど分かりやすい強みを見つけられなかった
FERNETは最初から使用できる初期キャラクターです。
今回プレイした中では、他3人のような分かりやすく強力な攻め手を見つけにくかったです。
LAIKAのジャンプ強攻撃と「血の繋がり」、DOLCEの分身、SPIKAの「ヒガンバナ」のような、
「困ったらこれを使えばなんとかなる」
という手段が少なく感じました。
そのため、回避反撃などゲーム本来の戦闘システムをしっかり利用して戦う必要があります。
今回使用した4人の中では、FERNETがもっとも難しく感じました。

メメント・遺物・レベルアップで毎回ビルドを作る
ローグライク部分では、探索中にさまざまな能力を取得してキャラクターを強化していきます。
特に重要なのが、
- メメント
- 遺物
- レベルアップ時の魔法取得
です。
メメント|追加攻撃や回復など幅広い効果がある
メメントには、攻撃時に追加効果を発生させるものや、生存能力を高めるものなどがあります。
例えば、
- 敵撃破時にシールドを獲得
- HPを回復
- 攻撃時に確率で連鎖する雷を発生
- 攻撃時にビームを発生
などです。
メメントにはレベルがあり、強化すると能力もさらに強力になります。
生存重視ならシールドやHP回復、火力重視なら雷やビームなどの追加攻撃を取る、といったビルドが可能です。
追加攻撃系を大量に取得すると、普通に攻撃しているだけでもさまざまなエフェクトが発生し、画面がかなり派手になります。

遺物|基本能力から特殊効果までさまざま
遺物には、
- 攻撃力
- 防御力
- クリティカル率
などを上げるものがあります。
レア度も存在し、高レアになると、
クリティカル発生時に敵へデバフを付与する
といった特徴的な効果も登場します。
フィールド探索中にランダムなタイミング・場所へ箱が落下してくることがあり、そこから遺物を取得できます。

レベルアップ時の魔法選択がかなり重要
レベルアップではHPや攻撃力などが上昇するほか、一定レベルごとに魔法を取得できます。
この魔法選択はある程度ランダムなので、キャラクターと相性の良い魔法を早い段階で取得できるかどうかで、その後の難易度がかなり変わります。
例えばSPIKAの場合、早い段階で「ヒガンバナ」を取得すると、その後の魔法取得時に、
- 攻撃回数を増やす
- 攻撃範囲を広げる
といった強化選択肢が出てくることがあります。
強力な魔法を早めに取得し、その能力へ特化していくと、終盤ではかなり頼れる性能になります。
バベルの塔では「危険度90%まで強化して次へ」を繰り返した
私の場合、バベルの塔1階から最上階までの1周は約1時間でした。
各階層ではフィールドを探索しながらキャラクターを強化していきます。
基本的には、
宝箱を探す
→ 石化した敵を倒してロストウィッシュを集める
→ 棺を浄化してメメントを取得
→ 遺物などを集める
→ 危険度90%付近で出口へ向かう
という流れでプレイしていました。
棺を浄化してメメントを入手
フィールド上にある棺は、ロストウィッシュを40消費して浄化できます。
ただし、ロストウィッシュを消費すれば、その場ですぐにメメントを取得できるわけではありません。
浄化を始めると周囲に敵が出現し、その敵を一定数倒すことでメメントを取得できます。
道中にいる通常敵は積極的にすべて倒す必要をあまり感じなかったため、私はフィールドを駆け回り、
石化した敵や棺を浄化するタイミングに、周囲の通常敵もまとめて処理する
という形で進めていました。

長居すると危険度が上昇する
フィールドに滞在していると危険度が徐々に上昇します。
100%になると、
- 非常に強力な隕石が降る
- HPが徐々に減少する
といった危険な状態になるため、いつまでも探索し続けることはできません。
私の場合は各階層で危険度90%付近までキャラクターを強化してから出口へ向かうという進め方をしていました。
強化をあまり行わず、早々に出口へ向かうこともできますが、その状態で最後までクリアできるかは今回試していません。
1周約1時間は「少し長い」と「ちょうどいい」の中間
全階層で危険度90%前後まで探索した場合、1周は約1時間でした。
人によっては少し長く感じるかもしれません。
個人的には、
「少し長い」と「ちょうどいい」の中間くらい
という印象です。
途中にはセーフルームもあり、ショップなどを利用してさらに強化できます。

階層によって景観や構造が大きく変化する
バベルの塔では複数のステージが登場し、階層によって景観や構造が変化します。
今回ゲーム内で確認できたステージでは、
- 第一天「フォークテール・フィールド」
- 第三天「アッシュ・デザート」
- 第七天「摩天城塞」
- 地獄の第九の階層「捻れ廊下」
などがあります。
「フォークテール・フィールド」は草原を中心とした開けたフィールド、「アッシュ・デザート」は荒涼とした砂漠地帯となっており、見た目にもかなり変化があります。
フォークテール・フィールドやアッシュ・デザートでは若干フィールド配置が変化し、出口の場所も毎回同じとは限りません。
一方、後半のステージは何度か周回するとルートをかなり覚えられました。
3周ほどすれば、大体の構造には慣れます。
第七天「摩天城塞」は初見だと出口が分かりにくい
「摩天城塞」は、初見だと出口までのルートがかなり分かりにくく感じました。
私も最初の探索では出口へたどり着けず、そのまま危険度100%になって終了しています。
危険度90%を超えると出口を示すマークが表示されますが、初見ではそのマークが何を意味しているのか分かりにくいと思います。
「捻れ廊下」は落下するとタイムロスが大きい
地獄の第九の階層「捻れ廊下」は、高低差がかなり大きいステージです。
操作をミスして上から下まで落ちてしまうと、そのまま歩いて上へ戻ることはできません。
下層にあるワープゾーンへ向かい、そこから再び上空へ戻る必要があります。
危険度が上がり続ける中でこの移動ロスが発生するため、個人的には少しストレスを感じました。
一番気になったのは「説明不足」
約10時間プレイして、一番気になったのはゲームシステムの説明不足でした。
序盤には簡単なチュートリアルがあります。
ただし、そこで説明された内容を後から改めて確認したくても、チュートリアル内容を一覧できるようなページは、今回プレイした範囲では見つけられませんでした。
特に問題になりやすいのがフィールドの出口です。
危険度90%を超えると出口を示すマークが表示されますが、初見だと、
「このマークが出口を示している」
ということ自体が分かりにくいです。
システムを理解するとかなり遊びやすくなるゲームですが、そこへ到達する前に、
「よく分からない」
と感じてやめてしまう人もいそうなのは惜しいところです。
なお、開発側では今後チュートリアル関連の改善も予定されているため、この部分はアップデートによって改善される可能性があります。
住民の依頼は4キャラクリア後までやり込む人向け
フィールド上には救出できる住民が存在します。
救出すると拠点の街へ移動し、その住民から依頼を受けられるようになります。
同じ住民の依頼を何度か達成すると親密度が上がり、さらに良い報酬能力を得られる依頼も解放されます。
ただし、依頼を受けられるのは1探索につき1回です。
私が確認した範囲では住民が3人いたため、全員の親密度を上げようとするとそれなりの周回数が必要になります。
私は先に4キャラすべてをクリアしてしまったため、その後この依頼だけを目的に何度も探索する気にはなりませんでした。
全実績コンプリートなど、かなりやり込む場合にはこの辺りから作業感が出てくるかもしれません。
ストーリーは比較的しっかり。各キャラにエンディングもある
今回はアクションやビルド構築を中心にプレイしていたため、ストーリーは比較的軽く追っていました。
そのため物語について深く評価することはできませんが、全体としてはしっかり作られている印象です。
4キャラクターそれぞれにエンディングムービーも用意されています。
さらに、4キャラすべてでラスボスを倒すことで解放される永続強化もあり、これが全キャラをクリアするモチベーションになりました。
具体的な解放内容はクリア後のお楽しみとして、ここでは伏せておきます。
海外開発の作品ですが、キャラクターデザインにも特に違和感はなく、日本語についても今回プレイしていて気になる部分はほとんどありませんでした。

今回のPC環境では約10時間プレイして大きな問題なし
今回の約10時間のプレイでは、
- 大きなFPS低下
- カクつき
- クラッシュ
- 長すぎるロード
- コントローラー操作の不具合
など、動作面で特に気になる問題はありませんでした。
少なくとも今回プレイしたPC環境・ソロプレイでは、動作について大きな不満はありません。
ただし、協力プレイについては未体験のため、オンラインプレイ時の安定性については今回の記事では評価していません。
Game Pass加入者でローグライク好きなら一度触ってみてもいい
全4キャラをクリアするまで約10時間遊びました。
個人的な評価としては、サクッと遊ぶ作品として7/10くらいです。
約2,000円という価格帯も考えると、4キャラを一通りクリアするまで遊ぶ分には十分楽しめました。
特に、
- ローグライクが好き
- アクションRPGが好き
- 毎回能力を組み合わせてビルドを作るのが好き
- Game Passで気軽に遊べるゲームを探している
という人なら、一度触ってみてもいいと思います。
一方で、
- チュートリアルを後からじっくり確認したい
- 迷わずスムーズに進めたい
- 実績コンプリートまで徹底的にやり込みたい
という場合は、少し人を選びそうです。
まとめ|4キャラクリアまでならちょうどよく楽しめた
『Kernel Hearts』は、全4キャラをクリアするくらいまで遊ぶ分には、十分楽しめるローグライク系アクションRPGでした。
今回特に良かったのは、
- キャラクターごとに戦い方がかなり違う
- 回避反撃の爽快感
- メメントや遺物によるビルド構築
- 魔法を強化していく楽しさ
- 強力な変身システム
といった部分です。
一方で、
- システムの説明不足
- 初見では出口が分かりにくい
- 一部ステージの移動がややストレス
- 4キャラクリア後まで周回する場合は作業感が出そう
という気になる部分もありました。
それでも、価格帯やGame Pass対応を考えれば、個人的には十分満足できる内容です。
Game Passに加入していてローグライク系のアクションが好きなら、まずは1キャラでバベルの塔クリアを目指してみるのがおすすめです。
そこで戦闘やビルド構築が気に入れば、残り3キャラクターもそれぞれ違った感覚で楽しめると思います。

