基本プレイ無料のオープンワールドモンスター収集RPG『アニモ(Aniimo)』。
私もSteamライブラリへ追加し、プレイしようと思っていました。
しかし、インストール前にSteamのレビューやコミュニティを確認したところ、PC版で使用されているアンチチートに関して「NEP2」「NEPKernel」といった名前が話題になっていることを知りました。
そこで今回は実際のインストールを一旦保留し、公式情報やSteam上の技術検証などを確認してみました。
最初に結論を書いておくと、
「Aniimoは危険なゲーム」「ウイルスが入っている」
と断定できる根拠は、今回確認した情報からは見つかりませんでした。
一方で、Windows版ではカーネルレベルのアンチチートに関連するとみられるファイルを確認したユーザーからの報告があります。
PCに詳しくない人には少し分かりにくい内容なので、この記事では「カーネルとは何なのか?」というところから、できるだけ簡単に整理します。
なお、筆者自身は記事執筆時点でPC版Aniimoをインストールしていません。本記事は実機へインストールして安全性を検証したものではなく、公式情報や公開されているユーザー検証を整理した記事です。

- AniimoのPC版では何が話題になっている?
- そもそもアンチチートとは?
- 「カーネルレベル」って何?
- NEP2・NEPKernelについて報告されていること
- 「カーネルアンチチートがある=マルウェア」ではない
- セキュリティソフトで検出されたという話は?
- アンインストール後に残るという報告もある
- 自分のPCにNEPKernelがあるか確認する方法
- 公式も不正対策自体は明確に行っている
- スマホ版にもNEPKernelが入るの?
- Windows版のNEPKernel問題はスマホ版にはそのまま当てはまらない
- ただしスマホ版にもプライバシーの確認ポイントはある
- PC版とスマホ版の違いを簡単に整理
- PCに詳しくない人はどうすればいい?
- 私は現時点ではPC版のインストールを保留
- まとめ|「危険」と決めつけず、こうした情報があることを知っておこう
AniimoのPC版では何が話題になっている?
Aniimoは2026年9月16日にPC・コンソール版の正式サービスを開始し、9月23日にはiOS・Android向けスマホ版も正式サービスを開始しました。
公式によると、PC・コンソール・スマホ間ではクロスセーブにも対応しています。
PC版で話題になっているのが、
「NEP2.dll」
「NEPKernel.sys」
というファイルです。
Steamコミュニティでは、ゲームファイルを調査したユーザーから、NEP2と呼ばれるアンチチート関連のコンポーネントが含まれており、「NEPKernel.sys」がWindowsのカーネルモードドライバとして扱われているという技術検証が投稿されています。
ここで、
「カーネルドライバ? それって危険なの?」
と思う人も多いと思います。
まずはその意味から簡単に説明します。
そもそもアンチチートとは?
オンラインゲームでは、一部のプレイヤーが不正なツールを使って、
- キャラクターを不自然に強くする
- 通常では不可能な操作を行う
- ゲームデータを書き換える
- 自動操作を行う
といった不正行為をすることがあります。
こうした行為を検出・防止するために使われるのが「アンチチート」です。
Aniimo公式も、チートツール、自動捕獲スクリプト、ゲームクライアントの改ざんなどを禁止すると発表しています。
アンチチートそのものは、オンラインゲームでは珍しい仕組みではありません。
今回気になるポイントは、そのアンチチートがWindowsの比較的深い部分に関わる「カーネルモードドライバ」を含むと報告されていることです。
「カーネルレベル」って何?
難しく聞こえますが、かなり単純化すると、
「Windowsの中心部分に近い場所で動作できる仕組み」
と考えると分かりやすいです。
一般的なゲームやアプリは、Windowsによってある程度制限された範囲で動作します。
一方、カーネルモードのドライバは、それよりも強い権限を持ちます。
そのためアンチチート側からすると、不正ツールがゲームを操作していないか、より深い部分まで確認できるというメリットがあります。

ただし、
「強い権限を持っている=危険なソフト」
という意味ではありません。
重要なのは、通常のゲームプログラムより強い権限を利用するソフトウェアである以上、
「どんなものがPCへ導入されるのか知ったうえで利用したい」
と考えるユーザーがいることです。
NEP2・NEPKernelについて報告されていること
Steamコミュニティに投稿された技術検証では、Aniimoのゲームファイル内から、
NEP2.dll
NEPKernel.sys
などが確認されたと報告されています。
このうちNEPKernel.sysについては、Windowsのカーネルモードドライバとして登録されるという検証結果が紹介されています。
一方で、これは現時点ではSteamユーザーによる技術検証です。
Aniimo公式が、
「NEPKernelはこのような仕組みで、この情報を取得し、このタイミングで動作します」
と一般ユーザー向けに詳しく説明した資料を、今回の調査では確認できませんでした。
ここは今回気になったポイントの一つです。

「カーネルアンチチートがある=マルウェア」ではない
ここは特に誤解しないようにしたい部分です。
カーネルレベルのアンチチートを使用しているからといって、それだけでマルウェアだと判断することはできません。
ネット上では、
「カーネルまでアクセスするなら危険では?」
という話になりやすいですが、
「強い権限を必要とするアンチチート」
と
「悪意を持って作られたマルウェア」
は別の話です。
Aniimoについても、今回調査した範囲では「マルウェアであることが確認された」と判断できる信頼性の高い情報は見つかりませんでした。
そのため、
「Aniimoは危険だから絶対にインストールしてはいけない」
という結論にはなりません。
セキュリティソフトで検出されたという話は?
Steam上では、NEP2関連ファイルについてセキュリティソフトから警告を受けたというユーザー報告もあります。
ただし、
「セキュリティソフトが検出した=本物のウイルス」
とは限りません。
アンチチートのように通常のゲームより深い部分を確認するプログラムは、その動作や特徴によってセキュリティソフトから警告される場合があります。
したがって、この点についても、
「検出されたという報告がある」
ことと、
「実際にトロイの木馬だったことが確認された」
ことは分けて考える必要があります。
アンインストール後に残るという報告もある
もう一つ気になるのが、
「ゲームをアンインストールしてもNEPKernel関連のファイルや登録が残る」
という報告です。
Steamコミュニティでは、NEPKernelのサービス登録などを確認したユーザーによる投稿があります。
ただし、ここも注意が必要です。
「ファイルやサービス登録が残っている」
ことと、
「ゲームを削除した後もバックグラウンドで監視し続けている」
ことは同じではありません。
実際、同じSteamスレッド内でも「ゲームを起動したがNEPKernelが確認できなかった」というユーザーがおり、環境やバージョンによって同じ結果になるとは限らないようです。
そのため、
「アンインストールしても監視され続ける」
と断定するのも現時点では適切ではないでしょう。
自分のPCにNEPKernelがあるか確認する方法
すでにPC版Aniimoをインストール・起動していて気になる場合は、Windowsのコマンドから確認する方法があります。
コマンドプロンプトを開き、
sc query NEPKernel
と入力します。
Steam上の検証でも、このコマンドが確認方法の一つとして紹介されています。
ただし、
「何も表示されなかった=Aniimoが完全に安全」
という意味ではありません。
あくまで、その時点でWindowsに「NEPKernel」という名前のサービスが登録されているかを確認する方法の一つです。
PC操作に慣れていない場合は、表示されたものをよく分からないまま削除するのはおすすめしません。
この記事では確認方法までに留めます。
公式も不正対策自体は明確に行っている
Aniimo公式は、ゲームの公平性を守るため、不正な外部ツールやゲーム改ざんなどへの対策を行うことを公表しています。
公式告知では、
- チートツール
- 自動捕獲スクリプト
- 同期操作ツール
- 仮想マシンを利用した複数起動
- ゲームクライアントの改ざん
などを禁止しています。
つまり、
「なぜアンチチートが必要なのか」
という目的自体は分かりやすいです。
今回筆者が気になったのはアンチチートの存在そのものというより、
「PCの深い部分に関わる仕組みがあるなら、Steamストアなどで一般ユーザーにももう少し分かりやすく説明されていると安心できる」
という点です。
スマホ版にもNEPKernelが入るの?
2026年9月23日から、AniimoはiPhone・iPad・Androidでも正式配信されています。公式によると、PC・コンソール版とスマホ版で同じアカウントを使用すれば、ゲームの進行状況なども共有できます。

では、
「PC版でNEPKernelが話題になっているなら、スマホ版も同じなの?」
という疑問が出てきます。
この点はPC版と分けて考える必要があります。
Windows版のNEPKernel問題はスマホ版にはそのまま当てはまらない
NEPKernel.sysはWindows用のドライバとして報告されているものです。
そのため、PC版で話題になっているNEPKernel.sysというWindows用ファイルが、そのままiPhoneやAndroidへインストールされるという話ではありません。
iOSでは第三者製アプリがサンドボックスと呼ばれる制限された環境で動作し、他のアプリやOSのシステム部分へ自由にアクセスできない仕組みになっています。
Androidも同様に、各アプリは基本的にそれぞれ独立したセキュリティサンドボックス内で動作します。
かなり簡単に言えば、
PC版:
Windows用のNEPKernelについてユーザーから報告がある
スマホ版:
iOS / Androidのアプリとして別の仕組みで動く
という違いがあります。
そのため、
「PC版でNEPKernelが話題になっているからスマホ版もまったく同じ問題がある」
と考える必要はありません。
ただしスマホ版にもプライバシーの確認ポイントはある
もちろん、
「それならスマホ版は100%安全」
と断定できるわけでもありません。
スマホ版にはスマホ版として、アプリがどのようなデータを取り扱うのかというプライバシー上の確認ポイントがあります。
App StoreにはAniimoのアプリページが公開されており、開発元や対応端末などの情報を確認できます。
Google Playにも「データ セーフティ」という項目があり、開発元から申告されたデータの取り扱いや、通信時の暗号化、削除リクエストへの対応などを確認できます。なお、この情報は開発元による申告で、地域やバージョンによって表示内容が異なる場合があります。
スマホ版を利用する場合は、
「Windowsのカーネルドライバ」
よりも、
「アプリにどの権限を許可するか」
「どのようなデータを扱うと申告されているか」
を確認する方が現実的です。
PC版とスマホ版の違いを簡単に整理

| 項目 | Windows PC版 | iPhone / Android版 |
|---|---|---|
| NEP2 / NEPKernel | Steamユーザーによる報告あり | Windows用NEPKernel.sysがそのまま入る話ではない |
| 動作環境 | Windows | iOS / Android |
| 主に確認したい点 | アンチチートの仕組み・カーネルドライバ | アプリ権限・プライバシー |
| Aniimoが危険と確認された? | 現時点で断定できない | 現時点で断定できない |
| PC版とのデータ連携 | 対応 | 対応 |
PCに詳しくない人はどうすればいい?
ここまで読んでも、
「結局インストールしていいの?」
と思うかもしれません。
今回確認した情報だけを理由に、
「Aniimoは危険だからプレイしない方がいい」
と言うことはできません。
一方で、
「カーネルレベルのアンチチートがPCへ入る可能性があると聞くと少し不安」
という人が、無理に急いでインストールする必要もありません。
基本プレイ無料のオンラインゲームなので、今後公式から追加説明が出たり、アップデートによって仕様が変わったりする可能性もあります。
不安が強いのであれば、
- しばらくPC版の情報を確認する
- 公式から詳しい説明が出るのを待つ
- スマホ版を選択する
- 納得できてからPC版をインストールする
といった選択肢があります。
大切なのは、
「危険らしいから絶対やめる」
でも、
「無料ゲームだから何も気にせず入れる」
でもなく、
「こういう仕組みがあるという情報を知ったうえで、自分で判断する」
ことだと思います。
私は現時点ではPC版のインストールを保留
私自身はSteamライブラリへAniimoを追加しましたが、記事執筆時点ではまだインストールしていません。
これは、
「Aniimoが危険だと判断したから」
ではありません。
NEP2やNEPKernelに関するユーザー検証を見て、
「急いでプレイする必要もないので、もう少し状況を見てからでもいい」
と判断したためです。
今後、公式からアンチチートについて分かりやすい説明が出たり、状況が変わったりした場合には、この記事も更新していく予定です。
まとめ|「危険」と決めつけず、こうした情報があることを知っておこう
AniimoのPC版について調べたところ、SteamユーザーからNEP2.dllやNEPKernel.sysといったアンチチート関連コンポーネントについて技術的な報告が出ています。
一方、今回確認した情報だけで、
「Aniimoはマルウェアである」
「個人情報を勝手に盗んでいる」
「アンインストールしても監視され続ける」
といったことを断定することはできません。
カーネルレベルのアンチチート自体も、それだけで危険なソフトという意味ではありません。
ただ、
「普通のゲームより強い権限を利用する可能性のある仕組みが含まれている」
という情報については、インストール前に知っておいてもよいと思います。
また、9月23日に配信されたスマホ版はiOS・Androidのアプリとして動作するため、Windows版のNEPKernel.sysについての話がそのまま当てはまるものではありません。
PC版をすぐ遊ぶか、しばらく様子を見るか、スマホ版を利用するか。
今回の記事が、その判断材料の一つになればと思います。


